平成28年度ケアマネジャー試験


ケアマネジャー試験を受験されたみなさま、お疲れ様でした。

 

試験の出来栄えはいかがだったでしょうか?

 

第19回のケアマネジャー試験の講評と合格基準点の予想をしてみたいと思います。

 

【介護支援分野】

 

介護支援分野の第一印象は、「文字数が少ない!」でした・・・

 

介護福祉士試験に似てきたな…と感じました。

 

文字数が少ない「想起型」の試験では、きちんと理解できていないと正答を選べないので、判断に迷われた方も多かったのではないでしょうか。

 

【出題傾向の分析】

 

1、制度全般 ⇒ 介護保険法1、2条を一読していると解ける問題でした

2、保険者  ⇒ 今年は初めて出題0でした…

3、被保険者 ⇒ 被保険者の要件が久しぶりに出題されました

4、認定   ⇒ 今年は4問、そのうち2問が主治医意見書の内容で3年連続の出題

5、保険給付 ⇒ 近年の傾向どおり、事業所問題も2問出題されています

6、地域支援事業 ⇒ 今年も4問、今年は久しぶりに地域包括センター関連が2問

7、ケアマネジメント ⇒ 今年も解きやすい問題が9問(全問正解したい部分)

8、その他  ⇒ 今年は、審査請求と社会福祉法人の減免

 

出題の単元としては、大きな変動はありませんが、「想起型」の出題が多くなったので、過去問とは違う!と感じられた受験生が多かったのではと思います。

 

【保健医療サービス分野】

 

保健医療サービス分野の第一印象は、例年どおり…

 

今年も昨年同様、黄金の法則で解ける問題が多かったです。

 

【出題傾向の分析】

 

今年も、事業所問題4問、医療・介護問題16問の出題でした。

 

1、事業所問題 ⇒ 訪問看護で、精神科訪問看護が過去初めて出題されたので選ぶのにとまどった方も多かったのではないでしょうか。しかし、出題の表現としては、△の選択肢が2つあるので、不適切問題としてもよい気がします。

 選択肢を短くするという方向性で作成されていると思いますが、選択肢は〇✕の根拠を適切に表現して欲しいものです。。。

 

2、医療・介護問題 ⇒ 今年も昨年と同じような傾向でした

 

今年も昨年同様、解きやすい問題が多かったので、高得点の方も多かったのではないでしょうか。

 

 

【福祉サービス分野】

 

福祉サービス分野も、例年通り、事業所問題8問、社会福祉問題7問の出題でした。

 

1、事業所問題 ⇒ 訪問介護、通所介護、短期入所、福祉用具、地域密着型、福祉施設の8問で、過去問を演習できていれば解ける問題だったと思います。

 

2、社会福祉問題 ⇒ ソーシャルワーク4問、生活保護、成年後見、後期高齢者医療

 

福祉サービス分野も過去問を演習できていれば高得点がとれる内容となっていました。

 

 

 

【難易度の分析】

 

今年の試験の難易度、

 

【A】⇒ 難しくて解けない

 

【B】⇒ 標準の問題

 

【C】⇒ 易しい問題

 

に振り分けてみると、、、

 

介護支援分野は、判断に迷うA問題が5問、易しいC問題も5問で、昨年と同様の出題数でしたので、過去問レベルのB問題を全国の受験生がどのくらい解けているか次第ですが、今年も合格基準も例年と同じくらいになりそうな気がします。

15点はいってほしいと思いますが、今年は得点源の事例問題が2問→1問減ったので、14点、または昨年と同じ13点かもしれません。

 

保健医療福祉サービス分野は、難易度は例年よりも解きやすい問題が多かったのですが、合格基準は昨年と同じくらいになると思います。

25点前後、全国の受験生の出来栄え次第ですが、26点になるかもしれません。。

 

 

これは、あくまでも予想ですので、結果は11月22日の合格発表を待ちましょう。

 

長時間の受験勉強お疲れ様でした。

 

万が一今年合格できなくても、来年は、改正前の大チャンスの年ですので、来年頑張れば大丈夫です。

 

結果は運命にまかせて、疲れた心と体を休めて下さいね。